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性感染症(STD・性病)の種類

性器クラミジア感染症

 性器クラミジア感染症とは、セックスによりクラミジア・トラコマティスという病原体に感染する病気です。クラミジアの潜伏期間は数日といわれています。性器クラミジア感染症は、日本で感染者数が一番多いSTDです。 20代前半女性の15人に1人、10代後半女性の21人に1人がクラミジアに感染しているとの報告があります。特に女性はクラミジアに感染しても自覚症状が出にくいために、知らない間に感染していたり、知らない間に感染させてしまうことが多くなります。 一般に女性の80%、男性の50%に症状が出ないといわれています。


尖形コンジローム

 セックスによってヒトパピローマウイルス(HPV)に感染して発症します。男女ともに性器から肛門にかけて先の尖った白〜ピンク色の細かいニワトリのトサカ(カリフラワー状)もしくは乳頭のようなイボができます。痛みやかゆみはないが、他のSTDと合併しやすい。ウイルスを完全に取り除くことは難しく、3ヶ月以内に約25%が再発します。全性感染症感染者数の5%を占めると言われ、特に女性の感染者が増えてきています。母子感染の可能性もあり、新生児に産道感染することもあります。 最近の研究で悪性型のヒトパピローマウイルス(HPV)は女性の場合子宮頸がん、男性の場合陰茎がんの原因に関わるともみられており、きちんと治療することが大切です。


淋菌

 ナイセリア科の細菌。グラム陰性の双球菌。淋病の病原菌で、人間にのみ感染し、免疫はできないといわれています。
 1回のセックスでうつる確率は50%、また、クラミジアとの同時感染が20〜30%とも言われています。性感染症(STD・性病)の中ではきわめて高い感染力を持っています。25-29歳の男性では250人に1人が、年に1回自覚症状のある感染をしている、との報告があります。女性の場合症状が出にくいので感染が進みやすく、炎症が子宮の奥や卵管に進むと不妊の原因に。感染したまま出産すると産道で赤ちゃんに感染し、失明させることもあります。
 オーラルセックスの一般化により、咽頭感染が目立ってきています。風俗女性のフェラチオによる、口からの感染が増加しています。また、セックス、アナルセックス、フェラチオなどにより感染します。出産時の母子感染もあります。
 男性の症状は、尿道のかゆみなどがあった後に、粘液や黄色の膿が出はじめます。排尿回数が増すとともに痛みがひどくなり、ペニス全体が腫れあがるほどの激しい症状が出ることもあります。 後遺症として 尿道狭窄、精巣上体炎、不妊症を起こすこと場合があります。
 女性の症状は、緑黄色の濃いおりものや、尿道から膿が出ます。


梅毒

 スピロへータという細菌の一種が原因である性行為感染症です。この病原菌は梅毒トレポネーマといいます。感染後、3週間の第1潜伏期を経て3カ月までは第 1期梅毒です。さらに、3カ月から3年までを第2期梅毒、3年から10年を第3期梅毒、10年を過ぎると第4期梅毒といいます。 第1期梅毒では、痛みのないしこりや痛みのないリンパ節のはれがみられます。第2期梅毒ではピンク色の円形のあざや赤茶色の盛り上がったブツブツ、脱毛症状などさまざまな症状が見られます。第3期梅毒では、限局的な弾力のあるしこりがみられます。第4期では中枢神経梅毒、血管梅毒といった変性梅毒が発症します。
 現在では感染者数は減少し、全性感染症感染者数の1%以下といわれています。主にセックス、アナルセックス、フェラチオなどにより感染します。皮ふや粘膜の小さな傷から病原菌が侵入し、血液中に入って全身に広がります。先天梅毒といわれる母子感染は、胎児に感染する前に治療が行われることにより、現在では感染するケースはほとんどありません。


ヘルペス

 性器ヘルペスとは、単純ヘルペスウイルス(herpes simplex virus:HSV)によって感染します。クラミジア感染症や淋菌感染症につづいてに次いで多い性感染症(STD・性病)といわれています。単純ヘルペスウイルス(herpes simplex virus:HSV)の症状の出方は2通りあり、激しい痛みと発熱を伴う「急性型」と、感染後再発を繰り返す「再発型」があります。 再発の場合には自覚症状が軽いので、知らず知らずのうちにウイルスを放出している恐れがあります。感染しても自覚症状の出ないケースは約70%あると言われています。自覚症状のない感染者は約25万人存在し、コマーシャルセックスワーカー(性産業従事者)においては、抗体保有率が80%に達すると言われています。
 性器、口、口唇周囲、肛門などから感染します。母体への初感染時期によって、母子感染の可能性が高くなります。新生児がヘルペスを発症すると20〜30%が死亡するといわれ、お産のときにヘルペスができている場合は、帝王切開による分娩がすすめられています。


毛じらみ・疥癬

 いずれも寄生虫によって感染します。毛じらみは体長1mm前後のシラミの一種です。卵から成虫になり死ぬまでが約1ヶ月ほどのサイクルで、その間に卵を 30〜40個ほど産みます。主に陰毛や腋毛に寄生して吸血・産卵し激しいかゆみを引き起こす。疥癬はヒゼンダニというダニによるもので、陰部に限らず全身に激しいかゆみがあらわれます。
 治すには寄生場所の陰毛を全部そることが一番です。毛じらみは性行為で陰毛が接触して感染しますので、コンドームでの予防ができません。


カンジダ性膣炎

 カンジダ属の真菌(カビの一種)によっておこります。成人女性の約10%、妊婦の約30%にカンジダ菌の膣内感染が認められたとの報告があります。ただ、カンジダ菌の検出だけでは性器カンジダ症とは言えません。また、男性に症状が出ることは少ないと言われています。カンジダ属の真菌は、もともと多くの人が体内に持っている菌です。そのため、性行為による感染もありますが、もともと人が体内にある菌が原因で症状が出る「自己感染」もあります。
 男性なら亀頭のかゆみやただれや亀頭に小さな水泡。女性ならヨーグルト状のおりものの増加や性器の炎症、性交痛 、排尿障害などの症状が出ます。


エイズ

 HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染して起こる病気。発病するとカリニ肺炎、カポジ肉腫という腫瘍などに侵され、全身が衰弱していくと言われています。セックスによる感染や母親から赤ちゃんへの感染、血液を介しての感染(注射器の共用)などがあります。性行為による感染を防ぐには、コンドームの使用が一番です。 1回のセックスでうつる確立は0.1〜1.0%と感染力はさほど強くはないが、感染後約10年間の潜伏期は症状が出ないため、見逃してしまうことも多い。HIV感染症と合併しやすい性感染症(STD・性病)は梅毒、尖形コンジュローム、性器ヘルペス、クラミジア性尿道炎などです。他の性感染症(STD・性病)に感染しているとHIVウイルスの感染率は3〜5倍増加します。
 保健所などで無料無記名の検査が受けられるます。

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